会社化にあたって
 創立以来、当社は組込型の制御系コンピュータのソフトウエアを開発し続けております。この分野はハードウエアを直接制御することからハードウエアの知識が必要です。また、複数の処理を同時に行うため、パソコンのソフトウエアと異なる処理システムを構築しなければなりません。これらの専門性のために、今までは、少なからず需要がありました。
  しかし、近年環境が変わりつつあります。
  パーソナルコンピュータの高速化、低価格化が進んでいます。Windowsという信頼性にちょっと疑問のあるOSですが、マルチコンピュータシステムなど、トラブル回避を行うことも可能になってきております。大規模システムに限定されておりますが、制御コンピュータの分野でもパソコンによるシステム構築が行われております。
  また、小規模システムでも、変化が起こっております。この場合、簡単なのもはリレー回路により、ちょっと複雑になっても電気回路やPLC(シーケンサ)で処理されており、もう少し複雑になるとソフトウエアにより処理する事になっております。しかし、ここ数年PLCが進化してきました。複雑な演算機能、通信機能などを持ってきました。また、苦手な表示機能については、PLCと直接通信できる表示器がいろいろ登場してきました。ハードウエアに比べると、ソフトウエアも変更の容易性が高かったのですが、PLCはさらに容易に変更できるため、小規模システムでもかなりのシュアを広げてきています。
  これらの状況の変化から制御系コンピュータの分野も変化を求められる時となりました。
  今まではソフトウエアに絞って業務を進めてきましたが、これからはシステムに最適な制御方法を提案し、開発できる企業を目指します。

平成15年4月

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