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12.派遣業について

私は高校を卒業し、直ぐに働きだしました。
上司との関係が悪かったので、転職を考えていました。
その当時の求人誌(確か「週間就職情報」でした)では、いろいろな仕事がありましたが、その中で「大企業で好きな仕事が出来る」と書かれている派遣会社が目にとまりました。
そのような会社はどうかと年上の同僚に話を聞きました。
その方は即座に「派遣なんて人間扱いされないから絶対やめたほうが良い」とのことでした。普段おとなしい方なので、その発言には驚きました。
まもなく会社を辞めましたが、同僚の忠告を聞き派遣ではない仕事に付きました。

それからしばらく、派遣のことが問題になりました。社員と派遣社員の差別がひどく、仕事も押し付けられ、身体を壊すまで働かされるような状況だったようです。
そして、派遣法が制定され、しばらく、派遣が減っていました。

何年かして、バブル景気の崩壊が起こりました。
ちょうど当社の設立したときです。
バブル中なら電話帳のように分厚かった就職誌が、そのときは週刊誌程度にまで薄くなり、就職するにも、自分の希望する仕事が無かったため、フリーランスになったのです。

その後、景気は回復傾向にあったものの、バブルを経験している企業は、いろいろと法的に拘束される正社員より、派遣社員を選んだのでしょうね。
再びバブルのような状況になるはず無いと考えたからでしょう。

企業には派遣社員が増えてきましたが、派遣法で守られているため、以前のような酷い事はなくなり、派遣業への抵抗もなくなってきました。

そして、平成20年後半からの不景気の影響で、多くの会社で、派遣切り、派遣止めが行われ、行き場の無くなった方々は失業しました。

昔は仕事を強要して問題となり、今回は仕事が無くなったから辞めさせる。

やはり、派遣というのは課題の多い仕事のようですね。

2009/2/26



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